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2017年07月11日

【テント全般】ペグダウンと張り綱の重要性

テントを建てた際に、ペグダウンや張り綱をしていない、または忘れてしまった経験はありませんか?

実は、テントは風の影響を非常に受けやすい物となっています。
ペグダウンをせず、張り綱を張っていない場合、テントが飛んでいってしまったり、ポールが折れたり、曲がってしまう事もあります。

また、誤った方向へのペグダウンや張り綱は、余計な力がポール(フレーム)にかかり、破損の原因となってしまう事があります。

そこで今回は『ペグダウンと張り綱の重要性』及び、『正しいペグダウン、張り綱の方向』について、ご案内させて頂きます。

ペグダウンや張り綱は何の為の物?

ペグダウン、張り綱の機能は、下記の点になります。

・テントを固定する。
・風から受ける力の影響を分散(補強)する。
・ダブルウォール仕様の場合は、フライシートとテント本体の間に隙間を作る。
 (ベンチレーション機能が正常に働く)

では、ペグ、張り綱を使っていない場合、具体的にどのような事が起きるのでしょうか?
テントが飛ばされる
「テントの中に荷物を置いておけば、固定される、飛んで行くことはない」
そう思われていらっしゃる方は居ませんか?
残念ながら、そんな事はありません。
テントは風の影響を非常に受けやすく、想像よりもはるかに飛びやすいのです。
テントに荷物を入れていても、ペグや張り綱を使っていないテントは簡単に吹き飛ばされます。
飛ばされたテントは、着地した際に布地が破れてしまったり、フレームが折れる事があります。

テントは意外と飛びやすい!

テントが引きずられる
テントが飛ばなくても、風で押されて動く事があります。
地面には棘や石がある為、インナーテントの底面がこすれて破れてしまう事もあります。

引きずられた際にインナーテント底面が破れる事があります。

ポール(フレーム)が折れる・曲がる
風から受ける力が分散できず、局所的に力がかかってしまい、ポール(フレーム)が折れたり、曲がったりする事があります。
また、張り綱を正しい方向へ張っていない場合も、同様にポール(フレーム)の破損原因となります。

局所に負荷がかかり、破損の原因になります。

ベンチレーション(換気)が正常に機能しない
ベンチレーション(換気)機能は、フライシートとテント本体の間に隙間が出来る事で、最大限に発揮されます。
ペグダウンや張り綱をしないと、隙間が出来ず、ベンチレーション(換気)機能が働かない為、結露の原因にもなります。

ペグダウン、張り綱を張らないと、フライシートとインナーテントの間に隙間が空きません。

正しいペグダウン、張り綱の方向について

誤った方法、方向へのペグダウン、張り綱では、テントの持つ機能が十分に発揮されません。
また、テントを張る際には、風向きにも注意する必要があります。
テントの固定は、下記の手順で行いましょう。


テントの入り口を決めます。
入り口は、必ず「風下」にします。
入り口が「風上」にあると、テントの中に風が吹き込んでしまい、内部にゴミや砂が入ったり、テントが吹き飛ぶ原因になります。

グランドシートにも入口の目印が付けられているものがあります。
(写真のグランドシートでは、白いタグが入り口側の目印です。)
グランドシートを敷く段階で、入口を決めておきましょう。

テントを組み立てた後、説明書に従い、テント本体のペグダウンを行います。
まずは風上側の片方にペグを打ち込み、次に対角線上の反対側に打っていきましょう。

スノーピーク アメニティドームの場合は、下記の記事をご参照下さい。
【スノーピーク】アメニティドームの立て方
寝室(インナーテント)がある部分からペグダウンして固定していきます。
下に記載する図と説明書をご参照ください。
基本的には、まず地面に近い場所からペグダウンし、その後に張り綱を張るという順番で進めます。
張り綱の張り方は、次の③の項目をご参照ください。
ペグダウン時は必ず入り口を閉めて下さい。
入り口を開けた状態でペグダウンすると、後でファスナーが閉まらなくなる事があります。
グランドシートにループがある場合は、一緒にペグダウンしましょう。

メーカー、製品によって、ペグダウン位置が異なる為、必ず説明書をご確認下さい。

先に張り綱を張らないようにしてください。

ペグの角度にも注意。
地面に対して60度~90度の角度に傾けます。

ペグはしっかり打ち込みましょう!
フライシートの張り綱を全て固定します。
フレーム位置にある張り綱は、フレームの延長線上にある位置の地面に固定してください。
フレームの延長線と極端に違う方向に張り綱を引っ張ると、不必要な力がフレームに働き、フレーム破損の原因になります。

また、張り綱は必ず、地面に固定して下さい。
立ち木等、地面よりも高い位置に張り綱を固定すると、テントにかかる力が分散されてしまい、強度が落ちてしまいます。

張り綱がピンと張るように、自在などで調整して下さい。
テントの性能を最大限発揮する為、張り綱は全て張りましょう!




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